あとがき
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
「表地は地味に、裏地は派手に」といった粋の文化があります。
このシナリオも、背景はこのように文章量の多いものでありますが、
実際にセッションとして回す分にはそこまで表には出てこないものです。
テキスト量が多いのは、全てGMがアドリブで回しやすくするためで、
用意されたテキストが全て表に出てくることは想定しておりません。
背景はあくまで参考程度で、今を生きるセッションを回してもらえると嬉しいです。
ダブルクロスとして、人間とジャームの境界線、衝動、日常と非日常、その曖昧さ、
そんなものを詰め込みました。
境界が蜃気楼なのか、蜃気楼が境界にいるのか。
ふとダブルクロスに飽きそうになったら、そんな瞬間にプレイしてもらえたら、
そして楽しんでもらえたら。
ダブルクロスを再認識してもらえたら嬉しいなあ、そう思います。
可哀想なヒロインの女の子を救いハッピーエンドとなる。
それは王道であり好まれるシチュエーションでもあります。
それに真っ向から喧嘩を売るシナリオですので、苦手な方は徹底的に苦手でしょう。
どんなに頑張っても、助けられるのは壊れた少年の命ひとつだけですから。
ですが、その分障害を乗り越えた達成感もきっとある。
救いはPCたちの中にある。
そんなシナリオになってたらいいなあ。
テーマソングにCASCADEのSexy Sexy,を添えて。
皆様のセッションがより良いものとなることを祈ります。
なにか疑問点等有りましたら、ツイッターの@HeavensPrison_Cまでどうぞ。
もしセッションを行ったなら、感想やログなど貰えると涙を流して喜びます。
2016.6.19 クリムS
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